名古屋田舎論の背後 名古屋田舎論の背後には、名古屋いじめを忘れてはいけない。 つまり、いじめの構造というのは、自分と他を差別して自分が 優位に立つために、他人が自らの力では成しえないものを 持ち出して勝とうとすることである。 若者が車の登録を湘南や品川にこだわったり、都区部と 都下の居住の差を意識したり、��ださいたま�≠ニいって 埼玉県を軽蔑することで優位に立とうとする東京都民、 これらはすべてそれ以外に自分に長所がない人間が 他の人が自分の力ではどうにもならないものを持ち出して、 他を差別しようとする構造である。 実は名古屋が第三の都市として、東京や大阪の近くにいることが、 東京都と大阪には目障りなのである。特に東京は、大阪と京都と 勝負すると、京都は学者たちから、大阪はタレントたちからの 強烈な反発が予想されるので、闘わずにおとなしい名古屋を いじめることによって、東京と同列にしないようにする。 これがいじめの構造である。 「多数派が寡占的に動員するメディアの圧倒的影響によって、 少数派の自己イメージをも破壊的に再構築してしまう」 (山中速人、1992)
PR