◆米ユタ州:「不法移民」個人情報1300人分が流出 【ロサンゼルス吉富裕倫】米ユタ州政府のデータベースからヒスパニック(中南米系)特有の氏名1300人分の個人情報が 「不法移民リスト」として流出した。リストは、掲載者の強制送還を求めて匿名で捜査当局や報道機関に送りつけられており、 米国内の反移民感情の広がりを示している。 州司法省が連邦政府と協力し情報漏えい容疑などで捜査する方針で、CNNテレビによると、関与が特定された2人を含め 計10人の州職員が既に事情聴取を受けた。 リストには住所、電話番号、社会保障番号などに加え、妊婦の場合、出産予定日も記されていた。実際は合法の移民も含ま れていた。 関与した2人の州職員は福祉部門に勤め、「移民を巡る問題に不満を持ち、強い政治的意見を持っている」という。送付リス トには「彼ら(不法移民)は我々の近所に住んでいる」との手紙が添えられていた。 隣接するアリゾナ州では「人種差別を招く」との批判を浴びる不法移民の取り締まり新法の施行が間近で、ユタ州でも保守 派が同様の法律を導入しようと検討している。 事件はヒスパニックコミュニティーに衝撃を与え、新法ができれば署名する方針のハーバート知事も調査を約束。「ならず者 の職員のやり方は嘆かわしい」と遺憾の意を表明した。 ソース:毎日jp(毎日新聞) 2010/07/20 19:55
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