日航株主優待券「たたき売り」 金券ショップに大量流通 2010年1月14日5時12分 日本航空の株主優待券が金券ショップなどで大量に出回り、安値で取引 されている。日航機の利用でたまるマイレージポイント(マイレージ)を 使い切ろうとする動きも出始めた。法的整理の手続きに入れば、こうした 特典も無効になるとの憶測が広がったためだ。 金券ショップが軒を連ねる東京・新宿駅西口「思い出横丁」。日航株が 東京株式市場でストップ安となった翌13日朝、日航の優待券は、4カ月 前の3分の1以下の2千〜3千円で売り出された。 日航の優待券は、国内線を正規料金の半額(片道1区間)で利用できる。 所有する株式数に応じて年1〜2回発行され、株主以外も利用できるため、 金券ショップなどでこれまでは5千〜1万円程度で売られてきた。 「ロータリーギフト新宿西口2号店」では昨秋以降、ニュースで日航が 取り上げられるたびに流通量が増えた。店長の吉田創さん(31)は 「みんな『無効になる』と疑心暗鬼になって、価格がどんどん下がった」。 別の店の男性店員は「出張費を削られた会社員がよく買ってくれる。 薄利多売だが、今の業界には欠かせない」。 「激安」「値下げ交渉あり」――。ネットオークション大手の「ヤフー オークション」でも、日航の優待券が1千件以上も売りに出されている。 1枚2千〜3千円程度での出品が多く、100枚の大量出品もある。 いち早く売ろうという「たたき売り」が始まっているようだ。 一方、マイレージも使い切ってしまおうとの動きがある。日航広報部 は「目立った規模ではない」としているが、マイレージを交換した クーポン券で買い物ができる東京・有楽町の「JALプラザ」には、 連日多くの人が詰めかける。(以下略)
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