★「独自仕分け」でアリバイ作り 目を覚ませ!!長妻厚労相 最近めっきり話題に上らなくなった「ミスター年金」こと、長妻昭厚労相。三流官庁 の厚労省のウミをギュウギュウ出しながら政策を推し進めてくれると期待されていた が、廃止予定だった日本年金機構は計画通り設立され、後期高齢者医療制度も存続。 「天敵」だった官僚のクビをバサバサ切ったという話も聞かない。そんな長妻が久しぶ りに注目を集めたのが、省独自の「仕分け作業」。23日から始まる政府の事業仕分け とは別に「仕分け意識を省内に埋め込む」と意気揚々だった。 いつもなら猛反撃に出る官僚も、今回は異様に静かだ。厚労省中堅職員がこう言う。 「省内は『長妻は我々の手中にある』で一致しています。理由はひとつ。大臣直属の政 策部門を持たないからです。官僚組織は都合の悪い情報は絶対に上に上げない。長妻大 臣の耳に入るのも、官僚向けの情報だけで、国民や医療現場の意見と正反対のネタが多 々ある。本来は限られた情報に惑わされて政策判断しないよう、ブレーンをつくるべき だが、それをしない。これでは官僚の言いなりになるのも当然です」 今回の独自仕分けも、実際は官僚に踊らされている。本チャンの仕分け対象に入らな いためのアリバイ作りで旗を振らされているのだ。だいたい昨年末の事業仕分けに最も 抵抗し、鳩山首相から注意されたのは長妻大臣である。厚労省が独自仕分けに積極的な ワケがない。 「長妻大臣は報告を受けた話と、しばらくして省内からリークされた報道内容が違うこ とに気付くべきです。省幹部で大臣の味方はひとりもいません」 長妻は早く目を覚ませ。 (日刊ゲンダイ2010年4月20日掲載)
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