俳優の高橋克典が3日、都内でNHK終戦特集ドラマ 「15歳の志願兵」(15日、後9・00)のPR会見を主演の池松壮亮らと行った。 愛知一中(現愛知県立旭丘高)時代の戦争体験をつづった故江藤千秋氏の著書 「積乱雲の彼方に〜愛知一中予科練決起事件の記録〜」をドラマ化した。 太平洋戦争末期、志願兵となる中学3年の藤山正美(池松)と家族の葛藤(かっとう)を描いた社会派作品で、 高橋は正美の父で英語教師の順一を演じる。 身体検査で招集を免れた主人公の父親・藤山順一を演じる高橋は、 「亡くなった父も予科練で、寸前のところで戦争を免れた。主人公が父に重なった。 戦争体験はよく聞かされてきたし、この作品に出会えたことが幸せ」と話した。 また、高橋の亡き父親も教師だったといい、 「子どものころ、父が戦争の話をよくしていて、途中でこらえきれずに涙していました。 今度は僕が戦争を下の世代に伝える役に巡り合えて感無量です」と使命感に燃えていた。 個人の意志を封殺せざるを得ない教師の建前と、父親としての本音の間で苦闘する役どころ。 「組織の中で口をつむぐことしかできない弱い大人。現在でもそんな状況がある。 絶対戻ってはいけない時代。その気持ちを固めた。ひとつの『こぶし』がこもった作品です」と語った。 ソース:デイリースポーツonline ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com) 画像:制作発表会見に臨んだ左から高橋克典、池松壮亮、太賀
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