兵庫県の井戸敏三知事は8日の定例記者会見で、国土交通省が大都市圏を除く 37路線50区間の高速道路料金を無料とすると発表したことについて、 「受益者負担をなくしてしまうのはいかがなものか。どれだけの効果があるのかも問題だ」と批判した。 国交省が2日に発表した無料化実験路線のうち、兵庫県関連では、三木市から 京都府内を経て福井県小浜市までを結ぶ舞鶴若狭自動車道が選ばれている。 井戸知事は無料化実験について「過疎地域から無料化すると、鉄道やバス、 フェリーなどへの影響が大きい」と指摘。無料化区間を広げることについては 「是非を十分議論すべきだ」と注文を付けた。 また井戸知事は、国交省の「成長戦略会議」が5日、関西国際空港と 大阪(伊丹)空港の個別運用を提案する考えを明らかにしたことについて、 「ようやく関西3空港問題についての議論が本丸(国交省)に届きつつある。歓迎したい」と発言した。
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